T.なぜ株価は上下するのでしょうか?

3.市況情報

為替(FX)はインターバンク市場で行われている取引のため、株式取引のような市況情報は一般的に公開されていません。
ですので、この回では株式取引についての説明になります。

下図は「楽天証券」の「マーケット・スピード」において公開されている『板情報』と呼ばれる部分です。

中央の【値段】は、その銘柄で現在取引されている価格の上下10個が表示され、
左側の【売数量】は、その価格での「売り指値の注文数」、
右側の【買数量】は、その価格での「買い指値の注文数」が表示されています。
そして成り行き注文に関しては表示されていません。(当然統計が取れませんからね)

この板情報を見れば、価格レベルとその注文数の多さから、今後の値動きをある程度予想することができます。
ですが、値動きに大きく関わる大口の機関投資家は(オーダーを隠す意味も含めて)成り行きでトレードするため、残念ながらその動向を事前に知ることはできません。

では私の実体験から、株価の変動を解説いたします。

 現在の株価は755円で、売り注文と買い注文に金額差が生じています。売り手の最低価格が760円、買い手の最高価格が753円で、7円の差があります。あなたなら躊躇なく、その差を埋められますか?
 これが意外に悩みどころですよね。「できるかぎり安く買いたい」「できるかぎり高く売りたい」と思うのが投資家の心情ですからね。

 こういった状況から投資家らの心理合戦が始まります。「もっと安く売ろうとする売り手はいないか」「もっと高値で買ってもいいという買い手は現れないか」とそれぞれが板情報とニラメッコを始めるのです。

 多くの場合、この価格差を埋める注文が出始めて、その価格で「手を打とう」と妥協した投資家らによって、数円単位での変動が繰り返されることになります。※もっと価格差がある場合は「特別気配」参照

 ところが、その中間を埋める注文が全く出ないことがあります。2部市場や新興市場などに多い、注目度の低い銘柄ではその傾向がよく現れるのでご注意を!

 この場合には株価は全く動きません。時が止まったかのように価格が変わらないのです。
 この状況とは双方とも「一歩も譲る気はない」という投資家心理が現れていると言えます。その判断材料が何であるかは、銘柄ごとポジション建てごとに異なるので分かりませんが、これほど面白くない取引はありません。

 そして、つまらなく思っている(新規)投資家の中で誰か一人が諦めたときに、ついに変動が始まるのです。そのただ一人が買い手ならば、価格は760円に+5円上昇し、売り手ならば753円に−2円下落します。

 そうです、たった一人の投資家の妥協でも株価の変動を生み出してしまうのです!
 それが次々と買い手ばかりならば価格はうなぎ登りに上昇し、売り手ばかりならば急降下に下落してゆくのです。双方が交互に現れるような状況(一般的な状況)であるならば、価格は行ったり来たりと停滞を続けることになります。

 つまり運が良ければ、あたなと同じポジションを建てる人が後に続いて大儲けできますし、逆ポジションの人が続いてしまえば大損を被ってしまうことにもなるのです。恐ろしいけど、面白いですね。

 ぜひ皆さんも勢いのある中小型株で体験してみて下さい。上ったり、下がったり、その瞬間瞬間でどちら側に立とうと思っている投資家が多いのかを目の当たりにすることができますよ。


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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