U・株式の基礎知識

3.株式公開を決めた企業の株価は一体どのようにして決まるのでしょうか?【新規公開株/IPO】

証券取引所の審査を通過し、株式の公開が決まると、その企業は公募増資による新株発行を行ったり、または創業者らの保有する株式を売りに出すことで株式を一般公開することになります。

この時に売り出される価格が『公募価格』あるいは『売出価格』と呼ばれるもので、現在では『ブックビルディング方式』で決められるのが主流になっています。

  • ブックビルディング(需要積み上げ)方式
    • 主幹事証券会社があらかじめ設定した価格の上限と下限(仮条件)の範囲内で、購入希望者は需要(希望する株数と値段)を申告します。その結果を踏まえて、公募価格が決まります。
    • 公募価格は、相場環境がよい時(相場全体が上昇している時)には仮条件の上限に近い価格で決まることが多く、相場環境がよくない時(相場全体が低迷している時)には下限に近い価格で決まりやすい、という傾向があります。

さて、こうして株価は決定され、上場されることになります。

 株式市場に上場して初めて売買成立時についた値段を、初値と呼びます。
 相場環境がよい時には、新規公開株の初値が売出価格よりかなり高くつくことが多いので、新規公開株(IPO)投資は比較的成功する確率の高い投資法だと言われています。もちろん、逆に相場環境が悪い時には、初値が公募価格・売出価格を下回ることも少なくありません。

 ところで新規公開株は他の銘柄とは異なる動きをする傾向があり、上場直後は浮動株数が少ないために荒っぽい動きをしがちです。つまり大商いに繋がる可能性(もちろん大損の可能性も)があるのですが、その人気は長続きしないようです。ほとんどの銘柄が上場後1〜3週間のうちに最高値をつけて、その後は値下がりに転じる傾向があります。中には初値が最高値となり、その後は下げ続けるという銘柄も少なくありません。

 そのため、新規公開株を公募価格で買った投資家の大半は、人気が高いうち(株価が公募価格よりはるかに高い値段をつけた時)に売って利益を確保してしまいます。その一方で、抽選に外れて公募価格で買えなかった投資家が、上場後の値上がり益を得ようとして初値で買おうと待ち構えているため、さらに場荒れしやすいのですね。

 新規公開株で成功するためには、新規公開株を公募価格で手に入れることに限ります。
 そのためには、証券会社から新規公開株の情報を集め、まめに抽選に申し込むことです。抽選に当たって新規公開株を手に入れたら、上場後の高値で確実に利食いをしましょう。


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