知識編   2.株式売買の進め方    


   2.株を購入する!   


あなたは購入を考えている銘柄をどのくらいの期間保有するつもりですか?その保持期間によって様々な呼び名がついています。
あなたのライフスタイルや性格に合った投資手法を採れば、成功の確率をぐんと向上させることもできるでしょう。

期間 名称 特徴
超短期 スキャルピング(鞘取り)
スカルパー(鞘取り人)
買い呼び値と売り呼び値のささやかな価格差(値鞘/スプレッド)を繰り返し取って稼ぐ手法。
超短期 アービトラージ(裁定取引)
アービトラージャ(裁定取引人)
各市場間(世界の)での価格差を狙う手法で、先物取引等で用いられる。
超短期 スペキュレイター(投機家) 価格変動を利用して、そのキャピタルゲイン(差益利得)を狙う手法のうち、特に短期売買の場合を指す。『1円抜き』など、小さな価格変動を繰り返し取って稼ぐ手法。
  トレーダー(ポジション・トレーダー)

価格変動を利用して、そのキャピタルゲイン(差益利得)を狙う手法のことでほとんどのトレーダーはここに入る。

超短期 デイトレード   市場が休場の間に流れるニュースが直近の相場に大影響を与えてしまうため、もっともリスクを背負うのは日をまたぐ取引であるという考えを前提にして、その日中に取引を完了させる手法。
証券会社によっては、往復手数料は片道分と見なすなど優遇しているところが多い。
中期 スイングトレード

株価は数ヶ月間(ないしはそれ以上)は同じトレンドを継続しやすいという性質を利用して、上昇中いっぱい、または下落中いっぱいはポジションを持ち続けるという手法。
【うねり取り】
株価の上下動する動き(安値から高値、高値から安値)の値動きを上手く取ろうとする手法。
【リズム取り】
「うねり」の中の上げ下げを狙う、更に短期の手法。
【モメンタム投資】
その時々の値動きのみに注目し、その勢いに乗っかる手法。
長期 投資家
相場師
成長を見込んだ企業に対して出資する形で支援を行い、その結果として長期間の値上がり益を享受する手法。
企業・投資家双方にとって有益であるというスタンスであり、「空売り」することはない。
【バリュー投資】
企業の業績と成長に対して、株価が正当に評価されていない場合に、その割安さがいずれ本来の株価まで上昇すると見込んで買う手法。
【グロース投資】
今後の躍進が期待できる=それに伴って株価も大きく上昇する企業を探し出して、その成長に賭けて買う手法。
※さらに具体的な詳細は「タートル流投資の魔術」p.18〜でご確認下さい。

これらの手法は一貫しても構いませんが、銘柄によって使い分けるという手もあります。
また、 相場によっては予定通りに運ばず、半ばにして作戦変更を余儀なくされる場合もありますので、あまり固辞しない柔軟さは必要ではないでしょうか。
ただし、バフェット氏や神王リョウ氏など著名な大投資家は、暴落などの一大事が起きない限り、一度持ったポジションを容易くは解消しないということですよ。さて、あなたならどうしますか?

   株を購入する前に最終チェック   


いよいよ株を買いましょう!
まずは購入する前に以下の項目について決めておかなければなりません。

  1. 銘柄名(証券コード)
  2. 『買い』か『売り』か
    • ※ もちろん、「カラ売り」でなければ『売り』から入ることはできませんが
  3. 売買株数
    • 売買単位は1.株、100.株、1000株など銘柄によって違います。
    • ※ 株式分割や企業合併などによって、単元株数に満たない株式(単元未満株)を保有することになった場合は、市場での売買ができないので
    •    証券会社を通じてその株式の名義書換代理人となっている信託銀行に「買取請求」を行ってください。
  4. 『成行き』か『指値』か (『逆指値』か)
    • 『成行き』とは、その時点の株価で売買することです。成立までの時間差(スリッページ)があるのでその値段ピッタリで売買とはなかなかいきません。
    • 『指値』とは、売買の値段を指定して注文することです。(例えば、100円の株を98円になったら買う)
    • ※ 成行きの方が優先され、『指値』の中でも高値が優先、早いもの優先、数量が多い方が優先されます。
    • 『逆指値』とは、指値とは逆の方向に値段を指定して注文することです。(例えば、100円の株が102円に上ったら買う)
    • ※ 逆指値が出来ない証券会社もあります ※ ジャスダックは成行注文は出来ません
  5. 現物取引か信用取引か
    • 「現物取引」とは実際に株を買って保有することです。
    • 「信用取引」とは、顧客が証券会社に委託保証金(又は証券など)を担保として預け、証券会社から株券あるいはお金を借りて株式の売り買いをすることです。
    • ※信用取引はあらかじめ証券会社と契約しておかなければ利用できません
  6. 立会い時間
    • 証券取引所の立会い時間は午前9時〜11時、午後12時半〜3時です。
    • 立会い開始時 (午前9時)とか立会い終了時(午後3時)など、注文の執行時間を指定することが出来ます。
  7. 注文の有効期限 ※ 指値・逆指値の場合のみ
    • 成立しなかった場合にその日限りで解除するのか、何日間かその条件を持ち越すのかを決めます。
さあ発注しましょう!

   売買が成立するまで   


株式の売買はオークション形式で行われますが、昨日の終値から今日の売買が始まるのではなく、売りたい人がいくらで売りたいか、買いたい人がいくらで買いたいか、それぞれが申し出ることから始まる(板寄せ)という、独特な形式をとっています。前回の終値と本日の始値に価格差が生じているのはそのためです。
それが随時更新されて表示されるのが『時系列データ』とか『板情報』、『ザラバ情報』と呼ばれる場所です。
多くの場合は、前回の終値近辺から値段の交渉が始まります。

寄付き・前場・ザラバ・前引け・後場寄り・後場・大引け

  • 「板寄せ」方式
    • まず取引開始に先がけて始値を決めるため、売注文と買注文の摺り合わせを行います。取引時間外に寄せられた売買双方の注文を、優先順位の高い価格から合致させ、かつその数量が合致する値段からスタート(約定)となるのです。引けの場合にも同様に行われてゴールとなります。
      板寄せ方式は「売買停止の後に取引を再開する場合」や「特別気配を表示しているときの値段を決定する場合」にも行われます。
  • 「ザラバ」方式
    • 随時更新される市場参加者の売りたい価格、買いたい価格を確認しながら、自分の納得のいく価格で買い(売り)を発注し約定させる(条件が厳しければ約定できません)オークション方式です。価格は秒単位で推移しますので、希望通りに売買が成立するとは限りません。
      ですが、これこそがトレードの醍醐味であり、見えない敵を相手に心理戦を展開し、群集心理を先読みして自分に有利な状況を待つこの時こそ、心躍る時間でもあります。なんて、ほとんどの場合は期待通りには動きませんけど。

さて、投資家はどのようなタイミングで株の売買を行っているのでしょうか?
買おうをする人 売ろうとする人
  • 安くなるのを待っている人は
    • 有利な条件で参入するために、1円でも安く下がるのを待ちます。下げたい(買いたい)希望価格を提示することで市場の一時的な弱気の反応を誘う意図があります。
    • オシレーター系指標の示す論理的な底値に十分に到達するのを待っています。
  • 指標や情報等で、今こそ買い時だと判断した人は
    • 幾らでも構わないので、その場(成り行き)で買います。出来高以外の統計には表れません。
    • プロは成り行きでしか買わないそうです。たぶん、例外はありますが。
  • 高くなるのを待っている人は
    • トレンドフォーロー系指標が示す、参入条件が整うのを待っています。価格にこだわりがないため、手強い相手となるでしょう。
  • 高くなるのを待っている人は
    • 有利な条件で手仕舞うために、上げたい(売りたい)希望価格を提示することで市場の強気反応を誘う意図があります。現物でも空売りでも株価が天井にあるほど儲かることになるので、全株主の願いでもあるかもしれません。
  • 指標や情報等で、今こそ売り時だと判断した人は
    • 幾らでも構わないので、その場(成り行き)で売ります。
    • プロは様々なルールに縛られているので、変動率や経過期間などの条件によって直ちに手仕舞ってしまいます。
  • 安くなるのを待っている人は
    • 実質的にはそんな人はいないと思いますが、トレンドフォーロー系指標が示す、退出条件(ロスカット)が整ってその勝負を諦める(手仕舞う)タイミングを待っているとも言えます。
空買いをしようとする人 空売りをしようとする人
空売りをしている人が手仕舞うために市場から現物株を入手しようとして買うので、安ければ安いほど有利になります。

高い値段で始められる(売る)ほど有利になります。
ただしその根本には、『その株価は天井であり、残された道は下落しかない』という後ろ向きな判断によっています。

このように様々な感情が渦巻くのが市場ですので、『ザラバ情報』を観察することは必要不可欠です。
『買う』と決めた銘柄ならば躊躇することなく早く決断することが大切でしょう。
なお、ここでなかなかグッドな秘訣を

寄り付きはアマチュアの場 とのことで価格の乱高下が起こりやすく、
大引けはプロが仕事をまとめる場   とのことで乱高下した価格を元の水準へ戻そうとする傾向が強いそうです。
同様に、月曜日は 週末に作戦を練ったアマチュアが鼻息荒く参入して市場を荒らし、
金曜日は 一週間を体良くまとめようと試みるプロによって価格の調整が進められるということです。
付け加えておきますと、月曜日は 太陽の帝国『日本』市場が世界で一番早く開くおかげで、NY市場の悪影響をほとんど受けずに始められるという実感があります。
つまり、場荒れがほとんどなく、業績そのものが株価の昇降を促しているような安定感があるような気がします。あくまで初心者の意見ではありますが<(_ _)>

つまり、参入するなら週の後半の後場の安定時が、手仕舞うなら週明けの前場の急騰時が、なかなか良好な結果を残すのではないかと思っています。
実際、私の経験では前場は価格が上昇しやすく、後場は上げられ下げられ、結局は下げられてしまうことが多いようですし、週明けに勢いよく始まった市場も週末を迎える頃には息切れして株価を下げる傾向があるように感じます。もちろん、買おうとしている株の動向はご自身で確認し、グッドタイミングを見付ける努力は惜しまないようにしてくださいね。

さて、前項「2.購入」の注文事項を入力し『買注文』を入れましょう。あとは成立するのを待つだけです。
売買が成立することを約定(やくじょう)といい、成立した日のことを約定日といいます。
約定から株式の受渡しまでには4営業日かかります (約定日からその日を含めて4営業日目に、買付代金と株券の交換を行います)。
証券会社から取引内容を記した 「取引報告書」が送られてくるので、「取得価格」や「売却価格」などの各項目をチェックして間違いがないかどうか確認しましょう。
※  私が取引を行っている楽天証券では「取引報告書」等の書類は送られてきません。たぶん、オンライントレード系の証券会社では電子文書で済ませているかと思いますのでご確認下さい。


こちらは【かんたん、やさしい、初歩しょほ 『 株 』 投資でミリオネア入門】です。
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